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公開日:2020.4.15

製造業のリモートワークは出来る?〜iPhone&iPadで実践!クラウド働き方改革のススメ5〜

仕事でwindowsを使いたくない! これが全てのはじまりでした。

この記事は、iPhoneとiPadだけで端末の運用ができる、製造業のリモートワークノウハウをまとめました。目安としては30人くらいまでの会社を想定しています。(下のフローは現在のものです。)(2020年4月15日note記事の再掲です)

まず第一に強調したいのは、製造業の基幹業務を全てクラウドサービスで完了させるのは、大きな費用と多大な精神的ストレスがかかるためオススメしないということです。クラウドサービスと自社サーバーのハイブリットが、現時点でのベストな組み合わせだと考えています。あくまでも弊社での結論ですが、これから取り組む方にも参考になるのではないかと思いますので、その組み合わせを選定理由とともに書いていきます。

販売・仕入・在庫管理はFileMaker

前提としてiPhoneとiPadだけで業務を行えるとなると、対応したアプリはあまり多くありません。その中でFileMakerをオススメする理由は、主に3つあります。

①30年以上業務に利用されてきている実績と簡単に開発運用が出来る点。

②iOSに標準対応。1万円台の中古iPhoneやiPadで運用可能。

③サーバーをMac miniやMac bookで立てられ、安価に済む。

クラウドアプリをオススメしないのは、カスタマイズしたり、容量が規定を超えた時にコスト高になるためです。またFileMakerは、IT補助金などを活用して永続ライセンスを取得すれば、保守費用も安価に抑えられることもメリットです。

そして業務に活用されている期間が長いアプリなので、各地に開発会社もあり、アプリ開発期間も短いため比較的安価にシステム構築が可能です。

生産・原価管理もFileMaker

これもクラウドサービスでダッシュボードやガントチャート化出来るものがありますが、レポート類もFileMakerのスクリプトをスケジューラーで起動させて朝には出力されているようにしておくと便利です。

そして、販売管理と製品毎の作業時間や仕入価格、工程の予実が一体になったアプリを今までの業務に合わせて作成できるため、切り替えもスムーズに行えるメリットもあります。

またタッチ操作も選択式にしておくと、PCに触ったことがないベテラン社員でも簡単に入力してもらえます。

ファイルサーバーへのリモートアクセスはFileBlog

ファイルサーバーは製造業なら既に導入済みの会社が多いと思います。しかし社外からアクセスするとなると、VPNやAWSにサーバーを移すなどかなりハードルが高くなると思われています。

ところがFileBlogというアプリを導入すれば、既存のファイルサーバーをそのまま活用して、コストを抑えつつ比較的安全にリモートアクセスが可能になります。

またファイルサーバーがwindows serverなら、アプリを導入するだけでリモートアクセス可能になる点や、既存のファイルサーバーがNASでも、テレワーク補助金を活用してサーバーと一体のシステムとして導入出来るのもメリットです。

さらにiPhoneでも高速全文検索や、デザインやCADファイルをプレビューしたり、ファイル操作出来るのも便利な機能です。

会計・給与・マイナンバー管理はA-SaaS

大手パッケージ会計ソフト会社のもので、クラウド対応しているものや、freeeやMFクラウドなどの新しいサービスもありますが、なぜA-SaaSをオススメするかというと、それは実績とコストです。

対応税理士によって違いますが、クライアントアプリは無料で使え、マイナンバーと給与管理も同時に導入出来ます。

そして10年以上前に税理士さん達が出資して開発されたアプリのため、製造原価会計にも標準対応しているので、切り替えもスムーズに行えます。

このサービスの操作だけはPCが必要になりますが、クラウドサービスに対応する記帳代行や社労士の方に入力を代行していただくことが可能です。

※現在はfreeeに統合されており、会計事務所向けのサービスがリリース予定です。

TEL・FAXはクラウドPBXのMot phone

クラウドPBXとは、ビジネスフォンをIP電話化して、携帯電話で固定電話を使えるようになるサービスです。

外出先でも転送なしで電話を受けられ、FAXの送受信も可能です。

ただし注意点としては、社内のwifi環境によっては遅延が発生することがあるので、導入前に無線ルーターをPRO仕様に変更しておくことをオススメします。

Motサービスで電話代行+プロバイダ・グローバルIPも

Mot phoneのサービスを提供しているバルテック(旧オフィス24)は、一括契約すると安価になるサービスをいくつも提供していて、その中でも3つのサービスをオススメします。

①プロバイダ〜所謂光コラボの割引が受けられ、電話代と一括でクレジットカード決済出来ます。

②グローバルIP〜プロバイダとのセットで1000円/月で取得出来ます。ポートを分けてFileMakerやFileBlogのアクセスにも活用しています。

③電話代行〜月10000円で100件の代行をしてもらえます。弊社には純粋な事務職がいないので、バックアップとして活用しています。(現在は中止し、自動音声案内に変更しています)

ドメイン管理はGoogle domains(Squarespace

Google domainsは、Gmailで今まで使っていたドメインのアドレスを使えます。費用も安価でWEB関係のサービスをGoogleで一元管理出来ることもメリットです。

メール・メッセージ・ストレージ・スケジュールはG Suite

弊社では個人のメールも全員で共有しているので、管理も容易です。

また部門に1組iPhoneとiPadを配布しているので、社内インフラがあっという間に構築可能になります。

WEBサイト構築管理はstudio

Google domainsやG suiteにはWEBサーバーが含まれていないため、サーバーレスのWEBサイト制作サービスに契約する必要があります。

いろんなサービスがありますが、デザインの自由度とコードが不要な簡単さから弊社ではstudioを選択しました。

労務管理や社会保険の完全クラウド化はできない

その他、社会保険や労働局への申請などはsmartHRなどを試しましたが、完全な電子申請にはまだ未対応なので窓口に行く必要が出てきます。

また給与管理をA-SaaSで行なっていると、二重入力が必要になるなど機能の重複もあるため、弊社では導入を中止しました。

まとめ

以前にも書きましたが、windowsベースの業務システムをやめると、システム構築や運用にかかるコストが大幅にカット出来ます。

また端末を中古のiPhoneとiPadに限定することで、設定の手間や設置スペースも削減でき、社内のスペースを有効活用出来ます。

以上、これらの情報がzoomやboxの導入だけで終わらない、本当の意味でのリモートワークを実現する一助になれば幸いです。

この記事の監修者

藤井 聡|代表取締役

業務印刷の未来を探求し、中小製造業向けのALL IN ONEクラウドERPやAIO向けLP制作ツールをリリース。2019年に社内の事務職ゼロを達成し、クラウド実践大賞岡山大会で発表。京セラの稲盛和夫氏とゲーム作家の米光一成氏の手法を取り入れた会社の仕組みづくりを推進中。

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